「Google広告を出したらクリックは増えた。でも、問い合わせがほとんど来ない……」
このような状況になると、広告費だけが減っていくため、「Google広告は自社には向いていないのでは?」と不安になるかもしれません。
しかし、クリックされているのであれば、商品やサービスに興味を持つ人へ広告を届けられている可能性があります。問題は広告だけでなく、クリック後に表示されるLP(ランディングページ)にあるかもしれません。
Google広告で成果を出すには、広告のクリック数ではなく、広告からLP、問い合わせまでの流れを一つにつなげて考えることが重要です。
この記事では、Google広告のクリックはあるのに問い合わせが来ない主な原因と、初心者でも確認できるLP改善方法を、ホームページ制作会社の視点から解説します。
Google広告でクリックはあるのに問い合わせが来ない主な原因

クリックが発生しているにもかかわらず問い合わせにつながらない場合、LPだけを見て原因を決めつけるのはおすすめできません。
広告、検索キーワード、LP、問い合わせフォームのどこで見込み客が離脱しているのかを順番に確認する必要があります。
広告とLPの内容が一致していない
実際によくあるのが、広告に書かれている内容と、クリック後に表示されるLPの内容が一致していないケースです。
たとえば、広告には「月額9,900円からホームページ制作」と書かれているのに、LPを開いても料金の説明が見当たらなければ、訪問者は「広告と話が違う」「結局いくらかかるのだろう」と感じます。
ほかにも、次のようなズレには注意が必要です。
- 広告では「無料相談」を訴求しているのに、LPに相談方法が書かれていない
- 「春日部市の店舗向け」と広告にあるのに、LPは全国向けの一般的な内容になっている
- 広告では特定のサービスを紹介しているのに、会社のトップページへ誘導している
- 広告に掲載した特典やキャンペーンがLPに表示されていない
広告を見た人は、数秒で「自分が探していたページかどうか」を判断します。広告で約束した内容は、LPを開いた直後に確認できるようにしましょう。
問い合わせにつながりにくい検索キーワードでクリックされている
クリック数が多くても、問い合わせ意欲の低い人ばかりが訪れていれば成果にはつながりません。
たとえばホームページ制作会社の場合、「ホームページ 作り方」「無料 ホームページ」などの検索は、情報収集や自作を目的としている可能性があります。一方、「春日部市 ホームページ制作」「店舗 ホームページ制作 依頼」などは、制作会社を探している人が検索している可能性が高いでしょう。
クリック数ではなく、実際にどの検索語句から訪問されたのかを確認することが大切です。
問い合わせにつながらない検索語句が多い場合は、広告のキーワードや対象地域、除外キーワードなどを見直します。
除外キーワードとは広告を表示させたくない検索語句を指定する設定です。たとえば制作依頼を増やしたい場合、「求人」「作り方」「無料テンプレート」などを除外候補として検討できます。
LPを見ても依頼するメリットが伝わらない
サービス内容を丁寧に説明していても、訪問者が「この会社へ依頼すると何が良くなるのか」を理解できなければ、問い合わせにはつながりにくくなります。
「高品質なサービスを提供します」「お客様に寄り添います」といった表現だけでは、競合他社との違いが伝わりません。
具体的には、次のような情報が必要です。
- 誰を対象にしたサービスなのか
- どのような悩みを解決できるのか
- 料金はいくらからなのか
- 依頼者が用意するものは何か
- 申し込みから開始までどのくらいかかるのか
- 他社と何が違うのか
ホームページ制作であれば、「スマホ対応」だけでなく、「パソコン操作が苦手でも文章や構成を丸投げできる」と伝えたほうが、依頼後のイメージを持ってもらいやすくなります。
信頼できる会社なのか判断できない
初めて見る会社へ問い合わせるとき、訪問者は少なからず不安を感じています。特にホームページ制作やコンサルティングなど、形の見えにくいサービスでは、信頼性が問い合わせ率を大きく左右します。
次の情報が不足していないか確認しましょう。
- 会社名や所在地
- 担当者の顔やプロフィール
- 制作実績や支援事例
- 利用者の声
- 料金と契約条件
- サービス提供の流れ
- よくある質問
実績を載せるときは写真を並べるだけでなく、「どのような課題を、どう改善したのか」まで紹介すると信頼につながります。
問い合わせフォームの負担が大きい
LPの内容に納得しても、フォームが使いにくければ最後の段階で離脱されます。
よくある失敗は、最初の問い合わせで詳細な予算、希望納期、従業員数、売上規模など、多くの項目を必須入力にしてしまうことです。
会社側としては事前に情報を集めたいところですが、相談者は「まだ依頼すると決めたわけではない」という段階かもしれません。
問い合わせフォームは、営業に必要な全情報を集める場所ではなく、見込み客との最初の接点をつくる場所です。
名前、連絡先、相談内容など、初回対応に必要な項目へ絞ることを検討しましょう。
問い合わせを増やすための具体的なLP改善方法

最初に「誰のためのサービスか」を伝える
LPを開いた直後の画面には、会社が言いたいことではなく、訪問者が知りたいことを配置します。
少なくとも、次の内容が短時間で分かる状態を目指しましょう。
- どのような人を対象にしているか
- 何を依頼できるか
- どのような悩みを解決できるか
- 選ばれる理由は何か
- 次に何をすればよいか
たとえば、「集客に強いホームページを制作します」だけでは対象が広すぎます。「春日部市の中小企業・店舗向け。更新や運用も丸投げできる月額制ホームページ制作」のように具体化すると、自分向けのサービスだと判断してもらいやすくなります。
広告ごとに適切なLPを用意する
複数の商品や対象地域について広告を出している場合、すべてを同じトップページへ誘導すると、訪問者が必要な情報を探さなければなりません。
広告で訴求するサービスや悩みに合わせて、受け皿となるLPの内容も変えるのが理想です。
たとえば「ホームページ制作 費用」で検索した人には料金や契約内容を分かりやすく見せ、「ホームページ 集客できない」で検索した人には改善事例や集客支援の内容を見せるなど、検索意図に合わせます。
専用LPを何枚も作るのが難しい場合は、まず広告で強く訴求している内容を既存ページの上部へ追加するだけでも、広告とLPのズレを減らせます。
問い合わせ前の不安を先回りして解消する
問い合わせが来ないときは、訪問者が抱えている不安を書き出してみましょう。
ホームページ制作では、次のような不安がよくあります。
- 相談したら強く営業されそう
- 追加料金が発生しないか心配
- 何を準備すればよいか分からない
- 公開後も自分で管理できるか不安
- パソコンに詳しくなくても依頼できるのか
こうした不安に対し、「相談だけでも可能」「必要な資料は打ち合わせで案内」「公開後も更新をサポート」など、具体的な回答をLP内に掲載します。
問い合わせボタンの近くに「無理な営業は行いません」「相談内容が決まっていなくても大丈夫です」と添えるのも有効です。
問い合わせボタンを見つけやすくする
LPを最後まで読まなければ問い合わせボタンが出てこない構成では、途中で相談したいと思った人を逃してしまいます。
ボタンはページ上部、サービス説明後、料金案内後、ページ下部など、検討の区切りとなる場所に設置します。ただし、数行ごとにボタンを表示すると押しつけがましく見えるため注意が必要です。
ボタンには「送信」ではなく、「無料で相談する」「料金について問い合わせる」など、押した後の行動が分かる言葉を使いましょう。
スマートフォンでフォームまで確認する
管理画面の数値だけを確認し、実際のスマートフォン画面を見ていないケースも少なくありません。
次の点を利用者の立場で確認してください。
- 文字が小さすぎないか
- ボタンを指で押しやすいか
- 入力欄が画面からはみ出していないか
- 表示に時間がかかっていないか
- 電話番号やメールアドレスが正しいか
- フォーム送信後に完了画面が表示されるか
- 自動返信メールが迷惑メールに入っていないか
制作現場では、「フォームは送信できていたが、通知メールの設定ミスで会社側が気づいていなかった」という相談もあります。LPの文章を変更する前に、問い合わせ機能そのものが正常かテストしましょう。
LP改善でよくある失敗

デザインだけを大きく変えてしまう
問い合わせが来ないと、写真や色、動きなどを一新したくなるかもしれません。しかし、原因が広告とLPの不一致やフォームの入力項目にある場合、見た目だけを変えても成果は改善しません。
デザインは大切ですが、まずは検索語句、広告文、LPの内容、問い合わせ導線を確認するほうが先です。
根拠なく何カ所も同時に変更する
タイトル、写真、料金、ボタン、フォームを一度に変更すると、問い合わせが増えても何が効果的だったのか分からなくなります。
影響が大きいと思われる箇所から優先順位を決め、変更前後の数値を比較しましょう。
広告ごとの訪問数だけでなく、ボタンのクリック数、フォーム到達数、送信完了数なども確認すると、離脱している場所を特定しやすくなります。
問い合わせの件数だけで判断する
問い合わせが増えても、対象外の相談ばかりでは売上につながりません。反対に、問い合わせ件数が少なくても、成約率や契約単価が高ければ広告として成功している場合があります。
問い合わせ数に加えて、相談内容、商談数、成約数、売上まで確認しましょう。
問い合わせが少ない業種では、短期間の数値だけで判断しにくいことがあります。一定のデータを集めながら、営業担当者が感じた問い合わせの質も記録しておくと改善に役立ちます。
改善は「広告・LP・営業対応」を一つの流れで考える

Google広告の成果は、LPだけで決まるわけではありません。広告をクリックした人が問い合わせを行い、その後の返信や商談を経て契約へ進みます。
せっかく問い合わせがあっても、返信に数日かかったり、担当者ごとに案内内容が違ったりすれば、他社へ流れてしまう可能性があります。
広告運用とLP改善に加えて、問い合わせ後の返信速度や案内方法まで見直すことで、広告費を売上につなげやすくなります。
ホームページ制作会社へLP改善を依頼するときも、「見た目をきれいにしたい」だけでなく、広告の検索語句や問い合わせ状況を共有しましょう。集客全体を理解したうえで制作できる会社なら、より具体的な提案を受けられます。
まとめ|問い合わせが来ない原因を順番に確認しよう
Google広告でクリックはあるのに問い合わせが来ないときは、広告をすぐに停止したり、LPを全面的に作り直したりする前に、どこで訪問者が離脱しているのかを確認しましょう。
主な確認ポイントは以下のとおりです。
- 検索意図と広告の内容が合っているか
- 広告とLPの訴求にズレがないか
- 依頼するメリットや違いが伝わっているか
- 料金や実績など、判断材料が不足していないか
- 問い合わせボタンが見つけやすいか
- フォームの入力項目が多すぎないか
- スマートフォンでも正常に利用できるか
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