BtoB中小企業のホームページを見直したいものの、「会社概要と事業内容は載っているけれど、問い合わせが増えない」「アクセスはあるのに、営業相談につながらない」と感じていませんか。
製造業や専門サービス会社のホームページでは、信頼感を伝えるために会社案内を掲載することは大切です。ただし、会社情報を並べただけでは、見込み客が「この会社に相談してみよう」と判断するための材料が足りないことがあります。
BtoB中小企業のホームページで問い合わせを増やすには、会社案内を充実させるだけでなく、見込み客の悩みを起点にサービス内容や相談までの流れを設計することが重要です。
この記事では、会社案内中心のホームページを営業ツールへ変えるために、どこを見直し、何から改善すべきかを具体的に解説します。
まず確認したい、会社案内だけのホームページが抱える課題
最初に判断したいのは、現在のホームページが「自社の説明」だけで終わっていないかという点です。
たとえば、次のような構成になっている場合は、問い合わせにつながる情報が不足している可能性があります。
- トップページに会社名や代表あいさつしかない
- 事業内容が専門用語中心で、対応できる課題が分かりにくい
- 製品やサービスの特徴は書いてあるが、導入後のイメージが持てない
- 問い合わせボタンがページの最後にしかない
- 問い合わせ後に何が起こるのか分からない
- スマートフォンで見ると文章やボタンが確認しにくい
会社案内としては問題がなくても、営業ツールとして見ると「誰の、どんな悩みを解決できる会社なのか」が伝わりにくい状態です。
ホームページを確認するときは、「自社を知っている人」ではなく、「初めて訪れた見込み客」が3分程度で内容を理解できるかを基準にすると、改善点を見つけやすくなります。
まずは、会社紹介のページ数ではなく、見込み客が相談する理由を判断できる情報があるか確認しましょう。
問い合わせを増やすために、サービスページを作り直す
会社案内中心のホームページを改善する場合、最も優先したいのがサービスページです。
「金属加工をしています」「業務システムを開発しています」「設備保全に対応しています」といった説明だけでは、見込み客は自社の課題を解決できるか判断できません。
サービスページでは、サービス名だけでなく、次の順番で情報を整理すると伝わりやすくなります。
1. どのような悩みに対応できるのか
まずは、見込み客が検索しそうな悩みや相談内容を具体的に書きます。
たとえば製造業であれば、「小ロットの加工先を探している」「既存業者では納期に間に合わない」「図面はあるが対応できる会社が見つからない」といった課題です。
専門サービス会社なら、「社内に担当者がいない」「既存の仕組みを見直したい」「急ぎで相談したい」といった状況が考えられます。
2. 何をどこまで対応できるのか
次に、対応範囲を明確にします。作業内容だけでなく、相談から納品や導入までのどこを任せられるのかを書くことが大切です。
- 相談内容の確認
- 現状や課題のヒアリング
- 仕様や方法の提案
- 見積もりの提示
- 制作・加工・導入
- 納品後のサポート
すべてに対応できない場合も、対応できる範囲を正直に書いたほうが、ミスマッチを防げます。
3. なぜ自社に相談する価値があるのか
「経験豊富」「品質に自信があります」といった表現だけでは、他社との違いが伝わりにくいことがあります。
たとえば、「初回相談時に図面や資料がなくてもヒアリングできる」「担当者が変わらず、相談から納品まで一貫して対応する」「特殊な条件についても事前に確認できる」など、実際の対応方法に落とし込むと具体性が出ます。
サービスページは、自社の強みを語るページではなく、見込み客が依頼できるかどうかを判断するページとして設計しましょう。
検索順位だけでなく、検索する人の悩みに合わせる
SEOというと、「検索順位を上げること」と考えがちです。しかし、検索順位が上がっても、ページの内容が検索者の意図と合っていなければ問い合わせにはつながりません。
たとえば「金属加工」という広いキーワードで検索する人の中には、試作を依頼したい人もいれば、大量生産の相談をしたい人もいます。検索キーワードだけでなく、その人が何を知りたいのかを考える必要があります。
検索意図に合わせてページを分ける
一つのページにすべての情報を詰め込むより、相談内容に合わせてページを分けたほうが、訪問者にも検索エンジンにも内容が伝わりやすくなります。
- 小ロット・試作に対応するサービスページ
- 短納期の相談に対応するページ
- 特定の設備や技術を紹介するページ
- 業種別の導入・対応例を紹介するページ
- 見積もりや相談の流れを説明するページ
すべてを最初から作る必要はありません。問い合わせにつながりやすい相談内容から、優先順位をつけて整備します。
検索キーワードは、アクセス解析や問い合わせ内容と合わせて確認することが重要です。検索されている言葉と、実際に受けたい相談が一致しているかを見ながら改善します。
問い合わせ導線は「お問い合わせはこちら」だけでは足りない
ホームページを訪れた人が、すぐに問い合わせを決めるとは限りません。BtoBの相談では、社内確認や比較検討があるため、問い合わせ前に不安を感じる人も多くいます。
そのため、問い合わせボタンを設置するだけでなく、相談までの心理的な負担を減らす工夫が必要です。
問い合わせ前に伝えておきたい内容
- どのような相談を受け付けているか
- 資料がなくても相談できるか
- 問い合わせ後の対応の流れ
- 見積もりまでに必要な情報
- 対応できない相談や地域があるか
- 相談だけでも問題ないか
たとえば問い合わせフォームの近くに、「まだ依頼内容が決まっていない段階でも相談できます」と書くだけで、問い合わせのハードルを下げられる場合があります。
ページごとに次の行動を変える
すべてのページに同じ問い合わせボタンを置くのではなく、読んでいる内容に合わせて案内を変える方法も有効です。
- サービスページ:対応内容について相談する
- 技術紹介ページ:条件を確認してもらう
- 事例ページ:似た相談ができるか問い合わせる
- 会社概要ページ:担当者や対応地域を確認する
- コラムページ:自社の状況に合うか相談する
問い合わせ導線は、訪問者に「今すぐ契約してください」と迫るものではなく、「次に何をすればよいか」を分かりやすく示すものです。
実績や事例は、守秘義務に配慮しながら掲載する
BtoB企業では、取引先名や案件内容を公開できないケースも少なくありません。そのため、「実績を掲載できないから仕方がない」と考えてしまうことがあります。
しかし、社名や具体的な製品名を出せなくても、相談の判断材料を作ることはできます。
匿名でも伝えられる事例の要素
- 相談前にどのような課題があったか
- どのような条件で依頼されたか
- どんな提案や対応を行ったか
- 対応後に何が改善されたか
- どのような企業に向いているか
「部品加工会社から、既存設備では対応しにくい形状について相談を受けた」「業務の属人化に課題を感じていた企業に、現状整理から支援した」など、守秘義務に配慮した表現でも、相談内容の具体性は伝えられます。
数値を掲載する場合は、確認できるものだけを使いましょう。成果を大きく見せるために、根拠のない実績数値を加えるのは避けるべきです。
よくある失敗から見る、改善の優先順位
ホームページをリニューアルしても、問い合わせが増えないケースには共通点があります。
失敗1:デザインだけを新しくする
見た目が整っていても、サービス内容や相談方法が分からなければ、営業ツールとしての効果は限定的です。先に情報設計を行い、その後にデザインを整えることが大切です。
失敗2:自社が伝えたい情報だけを増やす
設備一覧や沿革、社内のこだわりは重要ですが、見込み客が知りたい順番とは限りません。見込み客の課題、対応範囲、依頼の流れを優先して掲載します。
失敗3:公開後に更新しない
ホームページは公開して終わりではありません。アクセスされているページ、離脱されやすいページ、問い合わせにつながったページを確認しながら改善する必要があります。
失敗4:問い合わせフォームの項目が多すぎる
詳しい情報を得たいからといって、入力項目を増やしすぎると、送信前に離脱されることがあります。最初の問い合わせでは、必要最低限の項目に絞る方法も検討しましょう。
改善は一度にすべて行う必要はありません。まずは問い合わせに近いサービスページと導線を見直し、その後に事例やコラム、フォームを改善するなど、段階的に進めると取り組みやすくなります。
会社案内から営業サイトへ変える進め方
ホームページの改善を進めるときは、次の流れで整理すると判断しやすくなります。
ステップ1:現在のページと問い合わせ内容を確認する
既存ページを一覧にし、どのページが見られているか、どのページから問い合わせが発生しているかを確認します。営業担当者が普段受けている相談内容も、重要な改善材料です。
ステップ2:受けたい相談を決める
すべての問い合わせを増やすのではなく、今後増やしたい案件や、自社の強みを活かせる相談を明確にします。
ステップ3:サービスページと導線を設計する
悩み別、サービス別、業種別など、見込み客が探しやすい切り口でページ構成を考えます。各ページには、次の行動につながる案内を設置します。
ステップ4:公開後にアクセスと反応を見る
公開後は、検索順位だけでなく、どのページが読まれているか、問い合わせフォームまで進んでいるかを確認します。アクセスが少ないページと、アクセスはあるのに問い合わせがないページでは、改善方法が異なります。
aswebでは、SEOを意識したホームページ制作に加え、公開後のアクセス解析や運用改善もサポートしています。初期費用0円、月額9,900円からの月額制で、ホームページ制作を進められるため、制作や運用をすべて任せたい中小企業・個人事業主の方にもご相談いただけます。
PC操作が苦手な場合も、内容の整理から公開後の更新・改善まで、状況に合わせて進められます。埼玉県を中心に、全国からの相談にも対応しています。
まとめ:ホームページを「説明する場」から「相談される場」へ
BtoB中小企業のホームページで問い合わせを増やすには、会社案内の情報を増やすだけでは不十分です。
見込み客が抱える悩みを整理し、対応できるサービスを分かりやすく示し、相談までの流れや不安を解消することが重要です。
- 会社案内だけでなく、悩み別のサービスページを作る
- 対応範囲や依頼の流れを具体的に伝える
- ページごとに次の行動を分かりやすく示す
- 公開後はアクセス解析をもとに改善する
- 守秘義務に配慮しながら、事例や対応内容を紹介する
「ホームページはあるが、営業につながっていない」「サービスページや問い合わせ導線を見直したい」という場合は、まず現在のサイトで見込み客が迷っている場所を整理することから始めましょう。
aswebでは、会社案内中心のホームページを、集客や相談につながる営業ツールへ改善するための制作・運用をサポートしています。サービスページの再設計や問い合わせ導線の見直しを検討している方は、お気軽にご相談ください。
