ホームページに施工事例や制作実績をたくさん掲載しているのに、AI検索ではなかなか自社が紹介されない。
そんな悩みを持つ中小企業や店舗は、今後増えていくかもしれません。
特に建設会社、リフォーム会社、外壁塗装会社、工務店、Web制作会社、デザイン会社などでは、「写真を見れば実績の良さが伝わる」と考え、写真を中心に事例ページを作っているケースが少なくありません。
もちろん、人がホームページを見るのであれば写真は非常に重要です。しかし、AI検索まで考えると、それだけでは十分とは言えません。
AIに施工事例や制作実績の内容を理解してもらうには、「どこで・誰に・どんな課題があり・何をして・どうなったのか」を文章として残しておくことが重要です。
今回は、春日部市を中心に中小企業・個人事業主向けのホームページ制作を行うaswebが、AI検索を意識した施工事例・制作実績ページの作り方を解説します。

「写真+一言」の施工事例ではAIに情報が伝わりにくい
まず、よくある施工事例ページを考えてみましょう。
たとえば外壁塗装会社のホームページで、施工後のきれいな住宅写真が掲載され、その下に「春日部市 K様邸 外壁塗装を行いました」とだけ書かれているケースです。
人が見れば、「きれいに仕上がっている」「こういう住宅にも対応できるんだ」とある程度判断できます。
しかし、テキスト情報として存在しているのは、ほぼ「春日部市」「外壁塗装」という情報だけです。
写真に写っている情報と、検索エンジンやAIが文章から明確に読み取れる情報は分けて考える必要があります。
「施工しました」「制作しました」「ありがとうございました」といった短い文章だけでは、その会社が具体的にどのような相談や課題に対応できるのかが伝わりません。
AI検索では「質問に答えられる情報」が重要になる

従来のGoogle検索では、ユーザーが「春日部市 外壁塗装」「春日部市 ホームページ制作」などのキーワードを入力し、検索結果から自分でホームページを選ぶ使い方が中心でした。
一方、AIを利用した検索では、より具体的な質問が増えていきます。
- 春日部市で飲食店のホームページ制作に対応している会社は?
- 埼玉県で工場のWebサイトを制作した実績がある会社は?
- 春日部市で古くなった会社ホームページをリニューアルしてくれる会社は?
- 問い合わせが少ないホームページを改善した事例はある?
- 店舗を営業しながら外壁塗装を依頼した事例はある?
こうした質問に対してAIが回答を作るには、その根拠となる具体的な情報が必要です。
実績ページは単なる「作品集」ではなく、「自社がどんな顧客の、どんな課題を解決できるのか」を示す情報源として設計することが大切です。
施工事例・制作実績でテキスト化したい5つの情報

では、実際に何を書けばよいのでしょうか。
すべての事例で長文を書く必要はありません。まずは「地域・業種・課題・対応内容・成果」の5項目を意識すると、内容を整理しやすくなります。
1. 地域
地域密着型の事業では、施工・対応した地域を記載しましょう。
たとえば「埼玉県春日部市」「春日部市粕壁」「越谷市」などです。
これによって、その会社がどのエリアで実際に仕事をしているのかを示す材料になります。
特に工務店、リフォーム、外壁塗装、造園、清掃、士業、Web制作など、商圏がある程度決まっている事業では重要です。
個人宅の施工事例では、住所を細かく掲載する必要はありません。「春日部市」「さいたま市」など、プライバシーに配慮できる範囲で掲載しましょう。
2. 顧客の業種・属性
法人向けサービスなら、顧客の業種も重要な情報です。
たとえばaswebの制作実績であれば、「ホームページを制作しました」だけではなく、
- 飲食店
- 美容室
- 建設会社
- 保険代理店
- 製造業
- 個人事業主
といった情報を文章に含めます。
「どんな業種への対応経験があるのか」が分かることで、同じ業種の見込み客にとっても参考になる事例になります。
3. 依頼前に抱えていた課題
実は、制作会社の立場から見ても、ここが抜けている実績ページはかなり多いです。
「何を作ったか」は書いてあっても、「なぜ作ることになったのか」が書かれていません。
たとえば、
- ホームページが古くスマートフォンで見づらかった
- 問い合わせが電話に集中していた
- 採用情報がなく求人応募につながっていなかった
- サービス内容が分かりにくかった
- 自社で更新できず情報が古いままになっていた
などです。
この情報は、同じ悩みを抱えて検索している人にとって非常に参考になります。
「お客様が依頼前に困っていたこと」は、そのまま次のお客様が検索する質問になる可能性があります。
4. 実際に行った対応
続いて、「その課題に対して何をしたのか」を具体的に書きます。
たとえばホームページ制作なら、単に「リニューアルしました」ではなく、
「スマートフォンから問い合わせしやすいよう各ページ下部に問い合わせ導線を設置。サービスごとにページを分け、初めて訪問したユーザーでも業務内容を理解できる構成へ変更しました。」
というように説明します。
作業内容だけでなく「なぜその対応をしたのか」まで書けると、事例としての情報量が一気に増えます。
5. 対応後の成果
成果を公開できる場合は、できるだけ具体的に記載しましょう。
たとえば、
- 問い合わせ件数が増えた
- 電話で多かった質問が減った
- 採用応募がホームページから入るようになった
- 特定サービスへの相談が増えた
- 検索流入が増加した
などです。
数字を公開できるなら、「問い合わせが約2倍になった」「自然検索からのアクセスが前年比30%増加した」といった具体的な情報はさらに分かりやすくなります。
成果をよく見せるために数字を盛るのは当然NGです。また、成果が出るまで時間が必要なサービスでは、無理に成果を書く必要はありません。「公開後もアクセス状況を確認しながら改善を継続しています」といった書き方でも問題ありません。
実際に「写真+一言」を改善するとどうなる?

ホームページ制作実績を例に比較してみましょう。
改善前
「春日部市の○○様のホームページを制作しました。ありがとうございました。」
これでは、制作したという事実しか分かりません。
改善後
「埼玉県春日部市でサービス業を営む○○様のホームページを制作しました。これまではホームページがなく、サービス内容や料金について電話で説明することが多いことが課題でした。そこで、初めて利用する方にもサービス内容が伝わるページ構成とし、料金・利用の流れ・よくある質問を掲載。スマートフォンから電話や問い合わせがしやすい導線も設置しました。公開後はお客様自身がURLを案内資料として利用できるようになり、営業時の説明にも活用いただいています。」
どうでしょうか。
同じ一件の制作実績でも、後者には「春日部市」「サービス業」「ホームページがなかった」「電話対応が多かった」「料金」「利用の流れ」「FAQ」「スマホ対応」といった具体的な情報が含まれています。
これはAI検索対策だけではなく、実績ページを読んだ見込み客に「自分と似たケースだ」と感じてもらうためにも有効です。
実績ページを増やすことはロングテールSEOにもつながる

実績を詳しく文章化するメリットはAI検索だけではありません。
通常のSEOでも効果を期待できます。
トップページだけで「春日部市 ホームページ制作」を狙う場合、掲載できる情報には限界があります。
一方、制作実績が増えていけば、
- 春日部市 飲食店 ホームページ制作
- 春日部市 建設会社 ホームページ制作
- 埼玉県 美容室 ホームページ リニューアル
- 中小企業 採用ページ 制作事例
など、より具体的な検索との接点を増やせます。
1件1件の実績ページが、自社の経験や得意分野を証明する「小さな営業ページ」として蓄積されていくイメージです。
施工事例を大量に作ればいいわけではない
ここで注意したいのが、ページ数を増やすこと自体を目的にしないことです。
「○○市で施工しました」というほぼ同じ文章のページを、地域名だけ変えて大量に作っても、読者にとって有益な情報にはなりません。
重要なのは件数より中身です。
それぞれの事例に、その案件固有の情報を入れることを意識してください。
同じ外壁塗装でも、築年数、外壁の状態、お客様の悩み、使用した材料、施工上の工夫などは異なるはずです。
ホームページ制作でも、新規開業、リニューアル、集客改善、採用強化など、依頼の背景はそれぞれ違います。
その違いこそが、実績ページに掲載する価値のある情報です。
写真は減らす必要がない

ここまで読むと、「AI検索のためには写真より文章を増やしたほうがいいの?」と思うかもしれません。
そうではありません。
施工事例や制作実績では、写真は非常に重要です。
住宅なら施工前後、飲食店なら店内、Web制作なら実際のデザインなど、文章だけでは伝えられない魅力があります。
「写真か文章か」ではなく、「写真+具体的な文章」にすることがポイントです。
施工前・施工後の写真を掲載する場合は、それぞれの写真が何を示しているのか、短い説明文を付けるのもおすすめです。写真だけを並べるより、閲覧者にも内容が伝わりやすくなります。
実際によくある相談「過去の実績も全部書き直すべき?」
すでに数十件、数百件の施工事例がある会社では、すべて書き直すのは大変です。
その場合は、一度に全部修正する必要はありません。
まずは、問い合わせにつながりやすいサービスや、今後増やしたい業種・地域の事例から改善するのがおすすめです。
たとえば春日部市のリフォーム会社なら、「春日部市内」「主力工事」「写真が充実している」「特徴的な課題があった」といった事例から文章を追加します。
そのうえで、新しく追加する施工事例については最初からフォーマットを決めておけば、徐々にサイト全体の情報を充実させられます。
実績ページの更新を続けられる仕組みも重要

実務上、最も大きな問題になるのが「分かっているけれど更新できない」というケースです。
施工が終わるたびに長い文章を書くのは、現場仕事をしながらでは簡単ではありません。
そこで、社内では最低限、次の情報だけを残しておく方法があります。
- 施工・対応地域
- 顧客の業種・属性
- 相談内容
- 実施したこと
- 工夫したポイント
- 対応後の変化
- 掲載できる写真
この情報さえ残っていれば、後からホームページ担当者や制作会社が文章として整えやすくなります。
AI検索時代のホームページ運用では、「仕事をした記録」をWeb上に検索可能な情報として蓄積していくことが、会社の大きな資産になります。
AI検索対策は特別な裏技ではなく「具体的に書く」ことから
AI検索に引用されるために、何か特殊なファイルを設置したり、AI専用の文章を大量に作ったりすることばかりに目が向きがちです。
しかし、その前に確認したいのが、そもそもホームページ上に自社の経験や実績が十分な文章として存在しているかという点です。
AIが引用するかどうかをサイト側で保証することはできません。
それでも、地域・業種・課題・対応内容・成果といった具体的な情報を整理して掲載することは、AIにも人にも「この会社は何ができるのか」を理解してもらうための土台になります。
AI検索対策だからと特別な文章を書くのではなく、実際の仕事を具体的に、分かりやすく記録することが基本です。
AI検索対策とは?
ChatGPTやGoogleのAI機能など、AIが情報を整理して回答する検索環境において、自社の情報を理解・参照してもらいやすくするための取り組みです。ただし、特定の書き方をすれば必ず引用されるというものではありません。従来のSEOと同様に、ユーザーにとって有益で具体的な情報を継続して蓄積することが基本になります。
施工事例・制作実績ページでよくある失敗

最後に、ホームページ制作の現場でも見かける実績ページの失敗例を紹介します。
写真だけを大量に掲載している
ビフォー・アフターの写真が20枚並んでいても、文章がなければ「どのような依頼だったのか」「何を改善したのか」までは分かりません。
写真を減らす必要はありませんが、写真を補足するテキストをセットで掲載することをおすすめします。
タイトルが「施工事例 No.15」になっている
管理上は分かりやすくても、検索する人にとって「施工事例 No.15」というタイトルにはほとんど意味がありません。
たとえば外壁塗装会社なら、
「春日部市|築20年戸建て住宅の外壁塗装・コーキング補修事例」
Web制作会社なら、
「春日部市|問い合わせ導線を改善した建設会社ホームページ制作事例」
というように、地域や業種、施工・対応内容などが分かるタイトルにすると、ページの内容が伝わりやすくなります。
すべての事例で文章がほぼ同じ
「この度、○○様の施工を担当させていただきました。お客様にも喜んでいただけました。」という文章を、会社名や地域だけ変えて繰り返しているケースもあります。
これでは、事例を100件掲載していても、それぞれの違いがほとんど伝わりません。
実績ページで重要なのは「何件掲載したか」だけではなく、「その会社がどんな仕事を経験してきたのか」が読み取れることです。
成果を曖昧に書いてしまう
「大幅に改善しました」「多くのお問い合わせをいただいています」といった表現を使う場合は、根拠を説明できる内容か確認しましょう。
数字を公開できない場合は、無理に成果を大きく見せる必要はありません。
「スマートフォンから料金を確認できるようになった」「電話で案内していた内容をホームページから確認できるようにした」など、実際に起きた変化を書くほうが信頼感につながります。
AI検索を意識した実績ページのテンプレート

これから施工事例・制作実績を増やしていくのであれば、社内で掲載項目をある程度統一しておくと更新が楽になります。
たとえば、以下のような構成です。
- 事例タイトル
- 対応地域
- お客様の業種・属性
- 依頼・相談の背景
- 抱えていた課題
- 実際に行った施工・制作・対応
- 特に工夫したポイント
- 施工・対応後の変化や成果
- 担当者からのコメント
- 写真・ビフォーアフター
- 関連するサービスへのリンク
すべての項目を毎回事細かに書く必要はありません。案件によって書ける情報、書けない情報があるため、無理のない範囲で具体性を持たせることが大切です。
お客様の会社名や個人名を公開できない場合でも、「春日部市の建設会社」「埼玉県内の美容室」「従業員10名程度の製造業」のように、許可された範囲で匿名化して紹介できます。実績を公開できないからと、すべての情報を諦める必要はありません。
実績ページから問い合わせにつなげる導線も忘れずに
施工事例や制作実績が検索やAI経由で見つかったとしても、そこで終わってしまっては問い合わせにはつながりません。
事例を読んだ人が「自分の場合も相談できそう」と思ったタイミングで、次の行動を選べるようにしておきましょう。
たとえば施工事例の最後に、関連サービスの詳細ページ、料金ページ、対応エリア、よくある質問、問い合わせフォームなどへのリンクを設置します。
特に効果的なのが、その事例と関連するサービスへの導線です。
外壁塗装の事例なら外壁塗装サービスへ、採用サイトの制作事例なら採用サイト制作の案内へつなげます。
「実績を見る→自分と似た悩みだと気付く→サービス内容を確認する→相談する」という流れまで設計して、初めて実績ページが営業ツールとして機能します。
これからは「実績の数」だけでなく「実績の情報量」が重要
これまで施工事例や制作実績は、主に「これだけ仕事をしています」という信頼性を示す目的で掲載されてきました。
その役割は今後も変わりません。
しかし、検索の方法が変化することで、もう一つ重要な役割が生まれています。
それが、自社が過去にどんな顧客の、どんな問題を解決してきたのかをWeb上に蓄積する役割です。
たとえば、「春日部市で美容室のホームページ制作経験がある会社を探している」という人がいたとします。
自社が実際に美容室のホームページを制作していたとしても、その事実をWeb上に書いていなければ、検索エンジンやAIが判断するための材料は少なくなります。
反対に、
- 埼玉県春日部市
- 美容室
- 新規開業
- ホームページ制作
- スマートフォン対応
- メニュー・料金掲載
- Googleマップへの導線設置
- 予約につながる導線設計
といった実際の対応内容が自然な文章として掲載されていれば、その会社が持っている経験をWeb上でも具体的に示せます。
これは、AI検索だけを目的としたテクニックではありません。
会社の中にしか存在していなかった「経験」を、検索できる情報資産に変えていく取り組みです。
まとめ|施工事例は「写真集」から「課題解決の記録」へ

施工事例や制作実績は、完成写真を掲載するだけでも一定の役割があります。
しかし、これからAI検索や通常のGoogle検索からより多くの見込み客との接点を作りたいのであれば、「写真+一言」で終わらせるのはもったいありません。
最低限、次の5つを意識してみてください。
- 地域:どこで対応したのか
- 業種・属性:どんなお客様だったのか
- 課題:何に困っていたのか
- 対応内容:何を、なぜ行ったのか
- 成果:対応後に何が変わったのか
この5つが揃うだけでも、単なる実績紹介から「自社がどのような課題を解決できる会社なのか」を伝えるコンテンツへ変わります。
そして、その情報はAI検索だけでなく、Google検索から訪れた人や、問い合わせ前に会社を比較している人にとっても有益です。
施工事例・制作実績は、過去の仕事を見せるページではなく、未来のお客様に「この会社なら自分の悩みも解決してくれそう」と判断してもらうページとして作ることが重要です。
施工事例・制作実績ページの改善もaswebにご相談ください
「施工事例はたくさんあるのに、写真を載せているだけになっている」「ホームページを何年も運用しているけれど、実績ページが検索流入につながっていない」といった場合は、一度ページの構成を見直してみる価値があります。
aswebでは、中小企業・個人事業主向けに、ホームページ制作だけでなく公開後の更新や集客を見据えた運用もサポートしています。
初期費用0円、月額9,900円からホームページを制作でき、スマートフォン対応はもちろん、パソコン操作が苦手な方でも丸投げでご相談いただけます。最短1〜2週間での公開にも対応しています。
埼玉県春日部市を中心に、埼玉県内はもちろん全国からご依頼いただけます。
「今ある施工事例をもっと集客に活用したい」「AI検索も考えたホームページにしたい」「実績をどう文章にすればいいか分からない」といった段階からでも大丈夫です。
ホームページを単に作って終わりにするのではなく、その会社が積み重ねてきた経験や強みを、検索する人にきちんと届けられるホームページへ育てていきましょう。
