9月・10月は、秋の展示会や商談会、ビジネスマッチングイベントなどへの出展が増える時期です。
出展に向けて名刺やチラシ、パンフレットを準備する中で、「とりあえず会社のホームページのQRコードを載せておこう」と考えていないでしょうか。
もちろん、ホームページへ誘導すること自体は間違いではありません。しかし、せっかく展示会で自社の商品やサービスに興味を持ってもらったのに、QRコードのリンク先が普段のトップページでは、問い合わせにつながる前に離脱されてしまうことがあります。
展示会で獲得した見込み客を次の商談につなげたいなら、「展示会で会った人のための専用LP」を用意するのがおすすめです。
この記事では、展示会や商談会で配る名刺・チラシのQRコードからアクセスしてもらう「展示会専用LP」の作り方を、ホームページ制作会社の視点から具体的に解説します。
展示会の名刺にトップページのQRコードを載せるだけではもったいない

展示会用の名刺やチラシを作るとき、よくあるのが会社ホームページのトップページをQRコードにする方法です。
会社名や事業内容を知ってもらうだけなら、それでも問題ありません。
しかし、展示会で名刺交換した相手は、通常のホームページ訪問者とは少し状況が違います。
たとえば展示会当日に担当者から、
- 新商品の説明を受けた
- 特定のサービスについて相談した
- 料金について質問した
- 導入事例について話を聞いた
- 「あとで資料を見てください」と案内された
といった状態でホームページへアクセスします。
ところがQRコードを読み取った先が通常のトップページだと、「さっき説明してもらった商品はどこだろう?」と自分で探さなければなりません。
展示会ではすでに興味を持っている人と接点を作れているため、その興味を途切れさせないWeb導線を用意することが重要です。
展示会専用LPとは?
展示会専用LPとは、展示会や商談会で名刺交換した人、チラシを受け取った人などに向けて用意する専用ページです。
たとえば通常のホームページが、
トップページ → 事業紹介 → 商品紹介 → 導入事例 → お問い合わせ
という構成だったとします。
展示会で特定の商品Aを紹介しているのであれば、展示会専用LPでは、
展示会専用LP → 商品Aの特徴 → 導入事例 → 資料ダウンロード・相談
というように、必要な情報だけをまとめます。
重要なのは「会社について全部説明するページ」ではなく、「展示会で興味を持った人が次の行動を起こしやすいページ」にすることです。
展示会専用LPを作るメリット
1.展示会で説明した内容の続きをWebで見てもらえる
展示会のブースでは、一人のお客様に30分、1時間と説明できるとは限りません。
混雑していれば数分程度の会話で終わることもあります。
そこで展示会専用LPに詳しい情報を掲載しておけば、「詳しくはこちらのQRコードからご覧ください」と案内できます。
ブースで伝えきれなかった情報をホームページが補足してくれるため、短時間の接客でも次の商談につなげやすくなります。
2.相手が商品やサービスを探す必要がない
会社によっては、複数の商品や事業を一つのホームページに掲載しています。
展示会で紹介したサービスがホームページの奥にあると、トップページからアクセスした人が目的のページまでたどり着けない可能性があります。
展示会専用LPなら、最初から必要な情報を表示できます。
「あの商品についてもう一度確認したい」と思ったとき、すぐ情報を見つけられることは意外と重要です。
3.問い合わせ内容を展示会向けにできる
通常のお問い合わせフォームには、
- お名前
- 会社名
- メールアドレス
- 電話番号
- お問い合わせ内容
などがあります。
展示会専用LPでは、さらに「無料相談」「見積もり希望」「資料希望」「サンプル希望」など、展示会後に想定される行動に合わせた問い合わせ導線を作れます。
「お問い合わせはこちら」だけではなく、相手が何を申し込めるのかを具体的に表示しましょう。
問い合わせにつながる展示会専用LPの作り方

では、実際にどのようなページを作ればよいのでしょうか。
展示会専用LPに最低限入れておきたい内容を紹介します。
ファーストビューで「展示会で見た会社」だと分かるようにする
QRコードを読み取った直後の画面は非常に重要です。
展示会で見た商品写真やブースで使っていたビジュアル、会社名、商品名などを表示し、「さっきの会社のページだ」とすぐ分かるようにします。
たとえば、
- ○○展示会にご来場いただきありがとうございます
- 会場でご紹介した○○について
- 展示商品○○の詳細・導入相談はこちら
などです。
QRコードを読み取った人に「何のページだろう?」と考えさせないことが大切です。
展示会で紹介した商品・サービスを絞って掲載する
展示会専用LPでは、自社の商品をすべて掲載する必要はありません。
むしろ情報を増やしすぎると、通常のホームページと変わらなくなってしまいます。
展示会で紹介した商品について、
- どのような商品・サービスなのか
- どのような課題を解決できるのか
- 他社商品との違い
- 導入するメリット
- 価格・料金の目安
- 納期
などを簡潔に掲載しましょう。
展示会で担当者が口頭で説明している内容を、そのままWeb上でも確認できるようにするイメージです。
導入事例・実績を掲載する
BtoBの展示会では特に、「実際にどのような企業が利用しているのか」が検討材料になります。
可能であれば、具体的な導入事例を掲載しましょう。
たとえば、
- 導入企業の業種
- 導入前の課題
- 採用した商品・サービス
- 導入後の変化
まで紹介できると説得力が高まります。
よく聞かれる質問を掲載する
展示会に出展すると、何人もの来場者から同じ質問を受けることがあります。
実は、その質問は展示会専用LPの非常に良い材料です。
たとえば、
- 最低発注数はいくつですか?
- 納期はどのくらいですか?
- 埼玉県外でも対応できますか?
- 小規模な会社でも導入できますか?
- 既存システムと連携できますか?
- 見積もりだけでも可能ですか?
など、実際に聞かれる質問を掲載します。
営業担当者が何度も回答している質問ほど、ホームページにも掲載する価値があります。
「お問い合わせ」だけではなく複数の出口を作る

展示会で名刺交換したからといって、全員がすぐ商談を希望しているわけではありません。
興味の度合いには差があります。
そのため、展示会専用LPでは問い合わせだけに絞らず、複数の選択肢を用意する方法があります。
検討度に合わせてCTAを変える
たとえば、次のような導線です。
- 詳しい資料をダウンロードする
- サンプルを申し込む
- 見積もりを依頼する
- オンライン相談を申し込む
- 担当者に問い合わせる
まだ検討段階の人に、いきなり「商談を申し込んでください」と迫るのではなく、興味の強さに合わせた入口を用意することがポイントです。
名刺・チラシ・ブースで同じQRコードを使う
展示会専用LPを作ったら、そこへアクセスするQRコードを展示会の各ツールに掲載します。
たとえば、
- 名刺
- 会社案内
- 商品チラシ
- パンフレット
- ブースのパネル
- 卓上POP
- 配布するノベルティ
などです。
ただし、QRコードだけを置いて「詳しくはこちら」と書くよりも、読み取るメリットを伝えた方が効果的です。
「製品資料・導入事例はこちら」「展示商品のお見積もりはこちら」「会場限定資料はこちら」など、QRコードの先に何があるのかを明確にしましょう。
展示会ごとにアクセスを計測できるようにしておく
展示会専用LPを作る大きなメリットの一つが、効果測定です。
名刺を1,000枚配ったとしても、その後何人が会社名を検索してホームページを見たのかは簡単には分かりません。
一方、展示会専用のURLを用意しておけば、アクセス解析によって展示会後の動きを確認できます。
さらに、名刺・チラシ・ブースなどでQRコードのリンクを分ければ、どこからアクセスされたのかを分析することも可能です。
「展示会に出て終わり」ではなく、Web上の行動まで計測することで、次回出展時の改善材料になります。
展示会専用LPでよくある失敗
失敗1.会社案内をそのままWebページにしてしまう
会社概要、代表挨拶、沿革、全事業の紹介……と情報を詰め込みすぎるケースがあります。
展示会専用LPの目的は、会社のすべてを説明することではありません。
展示会で興味を持ってくれた商品・サービスについて、次の行動につなげることを優先しましょう。
失敗2.スマートフォンで確認していない
名刺やチラシのQRコードは、その場でスマートフォンから読み取られることがほとんどです。
パソコンではきれいに見えても、スマートフォンでは文字が小さい、ボタンが押しにくい、画像の読み込みが遅いという状態では離脱につながります。
展示会専用LPは「スマホで見られること」を前提に制作する必要があります。
失敗3.問い合わせフォームの入力項目が多すぎる
せっかく問い合わせようと思っても、入力項目が10個、15個と並んでいると途中でやめてしまう人もいます。
展示会で名刺交換済みなら、会社側がすでに把握している情報もあるでしょう。
フォームでは「営業側が欲しい情報」だけではなく、「相手が面倒に感じず送信できるか」という視点も重要です。
失敗4.展示会終了後にページをすぐ削除してしまう
展示会が終わった翌日に専用LPを削除してしまうのもおすすめできません。
展示会当日は忙しく、数日後や数週間後に名刺を整理してQRコードを読み取る人もいるためです。
少なくとも展示会後の営業活動が続いている間は、アクセスできる状態にしておきましょう。
実際によくある相談|展示会直前でもLPは間に合う?
ホームページ制作の現場では、「展示会が来月なのですが間に合いますか?」という相談も考えられます。
展示会専用LPの場合、新しく大規模なホームページを制作するわけではありません。
すでに会社ホームページがあり、写真・商品情報・導入事例などの素材がそろっていれば、比較的短期間で制作できる場合があります。
ただし、名刺やパンフレットへQRコードを印刷する場合は注意が必要です。
印刷物を発注する前にLPのURLを確定しておく必要があるため、Web制作だけでなく印刷物の納期から逆算して準備しましょう。
9月・10月の展示会に向けて今から確認したいこと
これから秋の展示会や商談会へ出展する企業は、ブースや配布物だけでなくWeb側の準備も確認してみてください。
- 展示会用の名刺は完成しているか
- QRコードのリンク先がトップページになっていないか
- 展示商品について詳しく説明するページがあるか
- スマートフォンから見やすいか
- 導入事例が掲載されているか
- 資料請求や見積もりの導線があるか
- 問い合わせフォームが長すぎないか
- 展示会からのアクセスを計測できるか
一つでも気になる項目があれば、展示会前にホームページを見直す価値があります。
まとめ|展示会の成果は「名刺交換の後」の導線まで設計する

展示会では、ブースの装飾、パンフレット、営業資料、名刺などに多くの時間と費用をかけます。
それにもかかわらず、Webの導線だけ「会社ホームページのトップページに飛ばしておけばいい」となってしまうケースは少なくありません。
展示会の目的が商談や問い合わせの獲得であれば、名刺交換した瞬間ではなく、その後相手が自社を調べて問い合わせるところまで設計することが大切です。
展示会専用LPは、必ずしも何十万円もかけた大規模なページにする必要はありません。
展示商品、特徴、導入事例、よくある質問、資料請求・見積もりなどを1ページにまとめるだけでも、トップページへ案内する場合より目的の分かりやすい導線を作れます。
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「9月・10月の展示会までに専用ページを作りたい」「名刺を印刷する前にQRコードのリンク先を見直したい」という方は、準備が本格化する前にぜひaswebへご相談ください。
